【マッチレビュー】20-21シーズン開幕!Laliga第3節 アトレティコvsグラナダ
はじめに
はじめまして、ノウムと申します。いよいよ、アトレティコの新シーズンが始まりました。そこで、今回から試合を見て感じたことや自分なりの考察を記録として残したいと思い、ブログを始めることに致しました。拙い内容ではありますがどうか温かい目で見て頂けると幸いです。
スタメン
- アトレティコ(4-4-2)
シメオネはLaliga開幕戦でこのメンバーをチョイスしました。GK、最終ラインは昨シーズンと変わらず。こうしてみると両ラテラル(SB)はロディとトリッピアーという昨夏加入した戦力で、フェリペの定着ぶりもみますと、ディフェンスラインの世代交代には成功したといえるでしょう。
中盤は、コケとサウールというコンビできました。昨シーズンはサウールとトーマスのコンビが主に中盤の軸を担っていましたが、中2日でウエスカ戦を控えており、トーマスをベンチに置いたのは過密日程を考慮しての人選でしょうか。
左サイドには昨シーズン途中からレンタルで復帰し、今夏€22M(日本円で約26億円)と言われる移籍金で完全移籍を果たしたカラスコを配置、右には現地紙ではジョレンテという予想もあった中、コレアを選んできました。そして注目の2トップには昨夏歴代4番目、クラブ史上最高額の€120M(日本円で約158億円)でアトレティコに加入したジョアン・フェリックスとジエゴ・コスタのコンビが並びます。バルセロナから電撃移籍してきた注目のルイス・スアレスはベンチからのスタートとなりました。
- グラナダ(4-1-4-1)
グラナダに関してはあまり詳しくないので簡潔に。(笑) 初期配置は4-1-4-1のフォーメーションでGKルイ・シウヴァ、4バックは右からビクトル・ディアス、CBは昨シーズンデポルティーボから加入したドゥアルテとマドリーからレンタルで加入したバジェホ、そして左は本職は右のフルキエが務めます。アンカーにミラ、前の4枚の中盤は右にプエルタス、本職はボランチでボール奪取能力の高さと足下のうまさにも定評があるベネズエラ代表のエレーラとアゼースが中央、左サイドにはチェルシーからレンタル移籍中のケネディが配置され、ワントップはホルヘ・モリーナが務めます。
キックオフ
ここからは試合の大まかな流れを見ていきたいと思います。開幕戦ということもあってアトレティコは前半から高いインテンシティで臨みました。
- 前半3分
早速チャンスが生まれます。CBから出された縦パスをカラスコがスルーし、ハーフスペースで受けたフェリックスがドリブルで運んでフェリックス→コレア→トリッピアーとパスが渡りかけますが、これは惜しくもケネディにカットされます。しかし、このカラスコとフェリックスのホットラインで特に前半、左サイドで何度もチャンスを作っていました。
- 1点目(前半8分)
そして、早くもゴールが生まれます。相手SBのフルキエがドリブルで運んできたのをコケがクリア、高く舞い上がったボールを前線でコスタが起点となり→サウール→大外をオーバーラップしてきたロディへ。クロスは相手選手に当たって大きく打ち上がりますが、トリッピア→コレアへとつなぎ、コレアが上げたクロスをコスタがヘッドで沈めて、新シーズンファーストゴールを決めました。
- 前半14分
またもやチャンスが生まれます。CBからボールを引き出したカラスコがドリブルで運んで相手のSBディアスを釣り出すと、そこで生まれたスペースに入ってきたフェリックスが右サイドから中に入ってきたコレアとコンビネーションで中央突破を試みると相手CBが思わずファール、PKを獲得します。しかし、PKキッカーを務めたサウールが外してしまい、得点とはなりませんでした。(フェリックスが蹴ると思っていたのですが、あれもシメオネの指示だったんでしょうか。)
その後何度かチャンスはあったものの得点にはつながらず、前半は1-0のまま折り返します。そして、特に両チームメンバー交代等はなく後半へ。
後半キックオフ
- 2点目(後半46分)
早速、後半から試合が動きます。中盤までボールを受けに下がってきたフェリックス→サウール→コスタ→フェリックス→カラスコとワンタッチでパスを繋ぎ左サイドへ展開します。相手のSBとIHがロディとカラスコをケアするために寄ってくると、フェリックスがハーフスペースでボールを受け、逆サイドでフリーだったコレアに浮き球を送ると見事なトラップと共に、冷静に左足で振り抜き、スコアを2-0とします。
- 3点目(後半64分)
相手のクリアミスを拾ったコレアがコスタへとつなぐとコスタはそれをスルーしてフェリックスへ。最後はフェリックスが切り返し、冷静にGKをかわしてゴール。この日中盤の王様として躍動していたフェリックスにゴールという目に見える結果が出て本当によかった。クオリティーがあるのは示せたので、次節以降もこの調子を維持してほしいですね。
ルイス・スアレス投入
69分アトレティコはコスタ、フェリックス、カラスコを下げ、期待のスアレス、ジョレンテ、トーマスと一気に3枚を交代。過密日程を考慮した予定調和の交代策だったと思われます。
- 4点目(後半71分)
3枚交代カードを切った直後、アゼースのミスからボールを奪ったコケ→スアレス→ジョレンテへとワンタッチでパスを繋ぎ、抜け出したジョレンテがゴールを決め4点目。スアレスはデビューして2分足らずで1Aを記録するという技術の高さを見せつけました。
75分、コケとコレアに代えてレマルとビトロを投入します。
- 5点目(後半84分)
84分、トーマスが右サイドに展開し、トリッピア→ビトーロ→ジョレンテとパスを繋ぎます。そして、抜け出したジョレンテから中央に送られたクロスをスアレスがヘディングで豪快に決めて、デビュー戦でアトレティコ初得点を記録します。
6点目(後半93分)
さらに試合終了と思われた93分、トーマス→トリッピア→スアレスへとパスを繋ぎ、ビトーロが抜け出して相手CBを釣り出したスペースへ右から中に入ってきたスアレスがビトーロのヒールパスから豪快なシュートを放ちます。一度はポストに当たりますが、弾き返ってきたボールを落ち着いて流し込み6点目を記録。デビュー戦で2G1Aという衝撃的なデビューを飾りました。
試合はそのまま終了し、失点はしてしまいましたが、6-1という大量得点で好スタートを切りました。
総括
何を隠そうこの試合のMOMはフェリックスでしょう。昨シーズンの鬱憤を晴らすような素晴らしい活躍でした。しかし、それを掻き消すように輝きを放ったのはルイス・スアレスでした。多くのストライカーが適応に苦しむこのチームで最も簡単に順応し、鮮烈なデビューを飾りました。個人的に、レジスタ的に試合を動かせるフェリックスと味方も使うことのできる万能ストライカーのスアレスの同時併用も見てみたいです。あと、忘れてはならないのはカラスコの存在です。守備でも泥臭く貢献してくれますし、独特のリズムとドリブル技術の高さでスルスルと相手を抜き去り、フェリックスとの相性も抜群で、何度も決定機を演出していました。
交代カードでトーマス、ジョレンテ、スアレスが出てくるなんて過去最高の層の厚さだと思いますし、今シーズンこそタイトルを獲れるんじゃないか、そんな予感のする開幕戦でした。
しかし、まだシーズンは始まったばかりです。次は岡崎慎司選手擁するウエスカ戦、きつい日程が続きますが、次の試合も"partido a partido"の精神で勝利を積み重ねていってほしいです。
ということで、初めてのブログで分かりづらい点もあったかと思いますが、アドバイスや感想をコメントして頂ければ励みにもなりますのでよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【アトレティコ】
ジエゴ・コスタ 9' ,コレア 47' ,J フェリックス65' ,M ジョレンテ72',L スアレス85",90+3'
【グラナダ】
ホルヘ・モリーナ 87'