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ノウムと申します。主に応援してるクラブはAtlético Madridです。他サポの方もよろしくお願いします。

【マッチレビュー】CLグループステージ グループA バイエルンvsアトレティコ(A)

欧州王者に挑んだアトレティコ

アトレティコがベスト16でライプツィヒに敗北を喫してからわずか2ヶ月、早くもCLが帰ってきました。リーガでは20戦負けなしとここまで安定した成績を残しているアトレティコは欧州王者と対戦するため、敵地アリアンツアレーナに乗り込みました。

 

スタメン

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アトレティコは大幅にターンオーバーしたセルタ戦からメンバーを6人変更しました。前節負傷したコスタとサウール、ヒメネスが怪我で離脱中で間に合うかどうか微妙だったロディはギリギリ間に合いました。中盤はエレーラ、右サイドはジョレンテがスタメンでした。

一方、バイエルンは前節から1人変更しました。サネが怪我で欠場、ニャブリは新型コロナウイルスの陽性反応が確認され自宅待機中です。システムはトリッソがトップ下のような形の4-2-3-1の布陣で、先発出場したリュカは古巣対決となりました。

 

1点目(G:コマン、A:キミッヒ)

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自陣ペナルティエリア付近でフェリペのパスがトリッソにカットされた所からコマンが一度サイドで仕掛けますが、アトレティコの選手がシュートに持ち込ませず、中央のゴレツカへ。ゴレツカのミドルシュートのこぼれ球を拾ったキミッヒから左サイドに抜け出したコマンに完璧な浮き球のクロスが送られ、これをコマンが落ち着いてゴール右隅に決めました。

この失点シーンでコマンが最初サイドで仕掛けた時アトレティコの選手達は自陣にこもり、右サイドを警戒しています。ゴレツカ、キミッヒにボールが渡った時、守備陣形はサイドから中央、そしてサイドへ動かされ、その結果マークが手薄になった左サイドでコマンがフリーになりました。また、フェリックスがキミッヒにプレスをかけてボールを奪い返さなかったことに対してシメオネが激怒したという話ですが、失点に直接関与する場面なので批判されるの仕方ないでしょう。

 

2点目

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2点目はジョレンテからエレーラへのパスミスから始まりました。サヴィッチからのロングパスを受けたジョレンテに対してバイエルンは3人の選手がプレスをかけます。その結果、ジョレンテのパスは少し流れてエレーラへ渡り、フェリペへのバックパスはパスコースを切っていたレヴァンドフスキにカットされ、一気に3対2の数的優位を作られてしまいました。サイドに流れたコマンがまたもアトレティコの守備陣を引きつけ、サイドでフリーランニングをしてきたゴレツカにパスを送り、シュート。綺麗な形の崩しで2点目を決めました。

このシーンで特筆すべきはバイエルンのトランディションの速さとゲーゲンプレス。ジョレンテに対して一気に3人の選手が取り囲むようにプレッシャーをかけミスを誘っています。また、エレーラのパスをカットしたレヴァンドフスキの守備貢献とポジトラからの一気に数的優位を作り出してからのショートカウンターは流石でした。エレーラもプレス耐性が高い選手ではないですし、サイドでフリーだったトリッピアーに出せばよかったとは思いますがバイエルンの考える時間を与えないようなプレッシング戦術に苦しめられた形となりました。

 

3点目

トリッソのゴラッソなので割愛します(笑)

 

4点目(G:コマン、A:ミュラー)

3点目からわずか5分後、アトレティコとしては悔しい形で失点してしまいます。バイタルエリアでボールを受けたフェリックスがロストするとミュラーが一気に右サイドを駆け上がってきたコマンにパスを送ります。スピードにのったドリブルは止められず、カバーに入ったフェリペを2度の切り返しで交わし、ゴールを決めました。これにはオブラクもノーチャンスで、本来ならばアトレティコが狙っていたロングカウンターからの4失点目ということもあって、怒りを隠せない様子でした。

 

まとめ

2年前のCLでのドルトムント戦以来の4失点とドイツとのクラブの相性の悪さを感じるような結果となり、終始、コマンのスピードとバイエルンのプレスに苦しまされる試合展開となりました。アトレティコも決してベタ引きすることなく、果敢に前からプレスをかけにいったことはある程度変化しているという面では評価できると思います。しかし、4失点かつ1点も取れないままの敗戦と決定機の多さ、デュエルの勝率等重要なスタッツでは全てバイエルンが上回っており、レベルの差を痛感する内容となってしまいました。グループリーグで対戦したのはむしろラッキーだったとさえ言えるかもしれません。とはいっても、この敗戦から学べることはたくさんあるとおもいますし、気持ちを切り替えてなんとか2位通過を狙いつつ、ホームでリベンジしてほしいと思います。

さて、次節はベティス戦です。中2日の連戦で厳しい試合が続きますが勝利を信じて応援しましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。