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ノウムと申します。主に応援してるクラブはAtlético Madridです。他サポの方もよろしくお願いします。

【マッチレビュー】Laliga第7節 アトレティコvsベティス(H)

はじめに

バイエルンに4-0とショッキングな敗北を喫してから中2日、過密日程による疲労と精神的なダメージも心配される中、リーグ戦でアトレティコはホームにベティスを迎えました。それではスタメンから確認していきましょう。

 

スタメン

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アトレティコ

CLでは出鼻を挫かれたものの、リーガではこれまで無敗のアトレティコはCLから中2日ということもあってフェリックスやカラスコといった主力組をベンチスタートにして温存した形となりました。しかし、コスタとヴルサリコが離脱中のストライカーと右ラテラルのポジションにはスアレスとトリッピアーが相変わらず出ずっぱりでコンディション面と怪我のリスクに不安が残ります。

 

ベティス

一方ベティスは、直近5試合で2勝3敗となかなか波に乗り切れていない様子。ソシエダに3-0で敗北してしまった前節からスタメンを4人変更しました。

 

アトレティコ(ビルドアップ時)

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まずは、アトレティコのビルドアップの方から。今回左SBにはCBが本職のエルモソが入っているため、右のトリッパーが高い位置を取ることによって右肩上がりの3-4-3のような形が基本形となります。システム的にはハマっていたのですが、この布陣の問題点として左のエルモソが本職のサイドバックではないため、あまり高い位置をとりません。左SHのレマルもサイドに張っているんですがキャラクター的に中央に入ってきてしまいます。それによって左サイドで幅を取る選手がおらず、前半は攻撃が停滞していました。

アトレティコ(非ポゼッション時)

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守備時はいつもの4-4-2が基本形で前半10分過ぎごろまでは前線からプレスをかけます。スアレスも一応守備をしてくれますがずっとプレスをかけられる選手ではないのでジョレンテorコレアが頑張って追ってくれます。しかし、前半20分以降は前線からのプレスはペースダウンし、ベティスにボールを握られる時間が多くなっていました。中盤の選手がプレスバックできない時にはエルモソが中盤に出て行く場面もありました。

 

ベティス(ビルドアップ時)

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ベティスは攻撃時3-4-3、守備時4-2-3-1の可変システムを使っているようです。中盤はウィリアン・カルバーリョとギド・ロドリゲスがダブルアンカーのような形で並んでおり、主にカルバーリョの方が頻繁にCB脇に落ちてくるクロースロールの役割を任され、3バックを形成し、ビルドアップを助けていました。カルバーリョが開けたスペースに10番のカナレスが降りてきてライン間でボールを受け、両サイドバックが高い位置を取ることによって攻撃の幅をとっていました。

ベティス(守備時)

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守備時は4-2-3-1のフォーメーションになり、プレスはそこまでかけません。前半アトレティコの攻撃はジョレンテやコレアが右サイドに飛び出す頻度が多かったのですが、左SBのバルセロナカンテラ出身で昨季加入したアレックス・モレノが封じており、攻守ともに貢献していました。

 

試合の流れ

前半

アトレティコとしてはいつも通り。10分過ぎくらいまでは2トップ+サイドハーフorコケでプレスをかけますが、20分を過ぎるとペースダウンし、ベティスにボールを握られます。

今回中盤にはトレイラが起用されましたが、21分、38分とミスをしてしまい、あわよくば失点というシーンがありました。

ベティスとしてはボールを握る時間が多くなり、何度か決定機を創り出していましたが、決定力に欠きました。

後半

後半はシメオネ監督の交代作が光ったと言えると思います。HTで中盤でフィルター役としてパフォーマンスレベルに不安があったトレイラとレマルを下げてエレーラとカラスコを投入。

後半開始わずか19秒、スローインに抜け出したジョレンテがそのままトップスピードでスプリントし、寄せてきたマンディをぶっちぎってブラーボのニアを抜くゴラッソを決めて先制します。

57分には左サイドのカラスコからボールを受けたエレーラがゴールポストに直撃するシュートを放つなど交代で入った選手が決定機を演出します。さらに、74分にはカラスコを後方から倒したモントーヤが一発レッドを提示されて退場、そして91分にはアトレティコのカウンター、コケからパスを受けたスアレスがドリブルで運び、エルモソと交代で入ったロディに一旦預けると、マイナスの折り返しを決めて今季4点目を記録。2-0でアトレティコが勝利しました。

 

まとめ

前半はベティスがボールを支配してペースを握っていましたが、決定機を生かせず、なんとか失点は免れました。やはり、トーマスの移籍とサウールの離脱によって中盤の守備強度の低下は否めません。トレイラもハードワークできる選手ですがこの試合では仕事を果たしたとは言えませんでした。

そんなチーム事情の中で重要な選手といえばやはり、ジョレンテだと思います。この試合でも点を決めて攻守に貢献していました。CLザルツブルク戦では中盤に使われ、前線でも中盤でも非常に重要なタスクを担っていると思います。後半以降はカラスコがサイドで張ってくれることによって左の攻撃も活性化しました。それ故にカラスコの負傷離脱は痛いです。

この試合は主力と控えの差が出てしまった試合でもあるのでその差をどのように埋めていくのか、シメオネ監督には後半修正してOKではなく、前半から得点する工夫を見せて欲しい所です。

とはいっても、無失点で勝利できたことは良いことですし、選手のモチベーションも高いと思うので次節のオサスナ戦も頑張ってほしいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。